よつばつうしん
2011年6月号(NO.003)

生きていることのありがたさを実感しています
丸友しまか

 この度の東日本大震災を受けまして、皆様には大変なご迷惑と心配をお掛けしました。また、多くのお心遣いを頂きましたこと、心から感謝申し上げます。
 震災当日の3月11日、弊社社長は、地元の漁師仲間で作るグループの仕事で、浄土ヶ浜の清掃に出掛けておりました。今思えば、人生の分岐点だったと思いますが、仕事上でのトラブルが発生し、事務所に戻るように連絡したのが13時半ころだったと思います。社長が戻ってきてから、私と母親と社長の3人でトラブル対応にあたっておりました。また、午後の仕入れには、トラブルの関係上、従業員の吉田が仕入れに行っておりました。

震災直後の宮古市街

4月11日、宮古魚市場が再始動
 トラブル対応も片付き、午後の休憩をしている最中の大地震でした。社屋から全員飛び出し、揺れが収まるのを待ちました。電柱は揺れ、止めてある従業員の車は左右に大きく揺れました。揺れが収まったのを確認し、従業員には帰宅して貰い、仕入れに行っていた吉田にも撤収連絡を行いました。
 それから間もなく、停電になり、携帯電話も情報網も寸断されてしまい、情報源はラジオのみとなりました。仕入れに行っていた吉田も仕入れた魚と一緒にトラックで戻り、彼の車についているテレビで、初めて、津波による被害が出ている事を確認しました(社屋は海岸から約5キロ入った内陸部にあります)。吉田の話では、魚市場前の水が引き、海底が見えたそうです。それだけの引き波の話は、今まで聞いたことがなく、後に被害の大きさを目の当たりにするまで、予想もしませんでした。
 あのタイミングで、呼び戻した社長ですが、トラブルもなければ、地震が治まった後、海岸沿いを帰路についたと思います。このトラブルのおかげで、津波に合うことなく帰宅できたのだろうと思います。一緒に掃除をしていた漁師さんたちは、数名の方が船の回収作業に行ったまま、帰らぬ人になってしまいました。
 もちろん、停電中で携帯も使えない状況ですので、情報収集がてら、翌日、自転車で市街地へ。宮古駅前まで冠水。一度、宮古を訪れた方なら、「あそこまで?」と思うかと思います。市街地での津波の高さは、約1.5mだったそうです。祖父母の営む料理屋も1階が浸水し、見るも無残な状況でした。街中には漁船が打ち上げられたり、車があり得ない場所に重なったりと、あの光景は一生忘れることが出来ません。
 あれから、もう少しで2カ月が経過しようとしています。宮古は、南に比べるとこれでも被害が少ないように思います。市街地も瓦礫は撤去され、営業を再開している店舗もあります。
 また、4月11日は魚市場も業務を再開しました。津波の影響を受けなかった底曳船(6組11稼働)に、刺身網船が数隻、タラ縄船が2〜3隻が無傷で操業しております。定置網に関しては、被害を受けたものもありますが、宮古漁協管轄で7隻、小本浜漁協で2隻、田老町漁協で2隻、重茂漁協で2隻が修繕すれば操業出来る見込みです。秋鮭漁に向けて、各漁協は定置網船の修繕・漁具の手配等に力を注いでおります。養殖物でいえば、加熱用カキは、早ければ来春には水揚げができそうとのことです。ホタテ貝は、3〜4年は水揚げまでに掛かるようです。
 今後の予測に関しては、正直、分からないの現状です。本来であれば、定置網で漁獲されたサクラマスや時鮭といった春魚をお届け出来るのでが、9割の漁船が流されてしまい、全くもって分かりません。
 加工品に関しては、原材料調達が出来るものは、今後も継続して製造していきます。が、どうしても原材料が確保出来ないものは、一旦取扱中止にして確保出来次第再開。もしくは、原材料を変更しての製造となる場合もございます。順次お知らせしていきたいと思います(新商品の開発も進めております)。
 従業員も誰一人欠けることなく、社屋も被災を免れることができました。また、電話復旧時に、「生きてて良かった」と言ってくだった皆様の声、未だに忘れることができません。「生きていること」、「日常生活が送れること」のありがたさを実感致しました。
 秋には、サンマや秋鮭にスルメイカ、秋サバ等の水揚げがあるかと思います。例年通り、皆様のもとへ、秋の三陸を味わえる鮮魚を届けることができるようになっていれば思います。(島香友一)

とりもと

 たくさんのお見舞いとご心配を頂きありがとうございました。
 全員無事で元気にしております。宮古では、ほぼ普通の暮らしができますが、今でも水も電気も使えない地域があり、また沿岸部の漁船はほとんど壊れ、いつになったら宮古の魚を食べられるのかなど、心配事もあります(福島原発はもっと心配ですが)。皆様からの応援は私たちに力や勇気を与えてくれています。
 今できることを一つずつみんなで頑張って取り組んでいきたいと思っております。お心遣い、本当にありがとうございました。(小幡 勉・佳子)


支援金についての報告
関西よつ葉連絡会

 会員のみなさまを初め、多くの方からの被災生産者への支援金ご協力ありがとうございます。
 4月の終わりに、みなさまからお預かりした支援金の一部を、とりあえずの「見舞金」として、下記の被災生産者にお渡ししました。
 丸友しまか(宮古市)、八木澤商店(陸前高田市)、酔仙酒造(陸前高田市)、高橋徳治商店(石巻市)、遠藤蒲鉾店(塩釜市)、仙台商事(名取市)、リアス海藻店(釜石市)、大木代吉本店(西白河郡)、パプアニューギニア海産(石巻市、現在は大阪のよつば水産の隣で仮営業を再開)、岩手県産(岩手県産は岩手県の第3セクターの事業所で、そこを窓口に私たちは岩手県の多くの生産物を扱っています。被災された生産者も数多くあり、一括して見舞金を託しました)、福栄(境港市、八戸市にある営業所・船に大きな被害)。
 引き続き支援金を受け付けています。今後は生産者の再建支援にみなさまからの支援金を使っていきます。その都度ご報告させていただきます。

《5月19日現在》

支援金計 26560616円
支出 14500000円
会員の皆様から 19786207円
各地の生産者の方々から 1688100円   
連絡会各組織から 5086309円
見舞金 14500000円
預かり支援金残額 12060616円