よつばつうしん
2011年6月号(NO.003)

東日本大震災・福島第一原発事故に思う―
会員さんからのお便り

東日本大震災と続く原発事故は、突如として、私たちを「非日常的な世界」に落とし込みました。
人々を思う気持ち、自身の暮らし方や社会のあり方を考える機会、など大きな変化を私たちにもたらしています。
今後、様々な機会を捉えて、皆様とご一緒に継続して考えていきたいと考えています。
みなさまからの支援金とともに多くの便りが寄せられています。
紙面の都合で全ては紹介できませんが、可能な限り掲載します。
また長文の便りは一部編集しています。(よつばつうしん編集部)


74歳になります。月に数日薬局で働いています。元気で働ける状態に感謝してささやかな寄付をさせていただきます。(吹田市Mさん)

息の長いお手伝いが出来るように、今後も呼びかけてください。(豊中市Sさん)

被災産地の商品を出来るだけ購入したいと思っています。野菜、牛乳、お米など楽しみに待ちますので、ゆっくりと生活を立て直してください。(長岡京市Yさん)

被災者の方々が一日も早く安心して生活でき、笑顔の日々になりますように。皆で一緒に元気に応援していきましょう。(野洲市Kさん)

わが家の冷凍室に今でも石巻のパプアニューギニアのえびや高橋徳治商店のはるえびが入っています。冷凍庫を開けるたびに心の中で一日も早く復興できることを願っています。微力ながら支援金を送るぐらいしかできません。年金暮らしですが、今日から東日本の支援のため、一日百円づつためていきます。(摂津市Sさん)

福島県、茨城県などの農産物・海産物などの購買運動も必要ですよね。難しいかもしれませんが、こんな時こそ、みんなで力をあわせなければと思っています。(高槻市Kさん)

あまり購入していなかったのですが、被災された生産者の再建に少しでもお役に立てるよう、少し頑張ってみようかと思います。カタログ上でその商品に何か印はつけられないですか。(甲賀市Fさん)

原発の「風評被害」のニュースを見るたび泣きたくなります。どこまで汚染されているのか、何が安全安心なのか、情報がサクソウしていて不安感ばかりがあおられます。水産業も今後大変だと思いますが、よつ葉さんの情報収集、発信に期待しています。(宇治市Wさん)

消費者が冷静になり、被災生産者の力になるよう買うことも大事だと思います。力強いおいしい商品を待っています。(枚方市Nさん)

義援金が、復興再建の中で、人にとって本当に大切なことに、明るい未来につながるものに使われますように。一生懸命生きている人たちが踏みにじられることがありませんように…。(神戸市Fさん)

これから続く食料汚染に対してよつ葉連絡会がどのように向き合うのか、その具体的内容が問われるのでしょう。 いささか挑戦的に言うのであれば、汚染した福島・茨城からの農産物・牛乳を積極的に購入し、年配の方々がそれを引き受ける、というのが私の考え方です。(熊取町Kさん)

東北の被災地の子どもたちが立派に生きている!姿を見て、今一度自分自身、子どもたちを見つめ直す機会と思っています。(三田市Nさん)

今回の原発事故はまさに人災です。放射能被害に見舞われる人たち、海や畑のことを思うと心が痛みます。これを契機に世界が自然エネルギーに転換していくことを願います。私としては、原発反対を言い続ける∞物を大切に使い浪費しない∞旬のものをいただき、自然に負担をかけて作ったものはなるべく買わない≠アとを実践していきます。(神戸市Uさん)

テレビで「学者」が「関東の野菜、牛乳などへの放射能汚染はまったく問題はない」。「基準値」の何十倍でもOKなのだそうです。本当ですか!?「よつ葉」の情報を信頼していますので、マスコミ的でない情報を期待しています。(高槻市Tさん)

みんなで食べて被災地に希望の灯を贈ろう!
原発の事故が被災した方々をよりいっそう苦しめています。食用に供せないものはきっちりと処分しなければならないのですが、差し支えない食品でも、福島県、茨城県、群馬県、栃木県産というだけで返品になっているという話です。
私は百姓なので手塩にかけて育てて、食べてもらえずに汚物のように扱われる。そのときの農民の胸の内を思うとたまりませんでした。
だれだって、放射能に対する恐怖はあります。しかし、これから彼らには自分の力で復旧、復興していかねばならない現実があるのです。ちゃんと食べられる農・水産物をみんなで食べて、被災地のお百姓さん、漁師さんに「自立して立ち直って行く希望の灯」を関西から贈ろうやないですか。(丹波の農家Hさん)


読書クラブ会員−わたしのオススメ
『隠される原子力・核の真実』

〜原子力の専門家が原発に反対するわけ
著者:小出裕章 創史社刊 B6版 157頁 2010年12月初版 定価1470円(税込み)
『ライフ』260号でご注文ください
評者:吉村由喜子さん(京滋会員)

 『…一層大きな規模の事故がいずれ起きるでしょう』
 福島の原発事故の全容が明らかになるにつれ、この本の一節がこだまします。
 安全よりも人よりも、効率、経済を優先させたつけが今、くらしに重くのしかかっています。
 ですが、周囲から聞こえる声は、放射能は怖い、だけど原発は無くせないというもの。電力不足が心配、石油は乏しい、水で除染できる…。さまざまな理由があるようです。
 一方この本は、原子力開発の背景から将来まで包み隠さず語り、再処理やプルサーマル、地層処分等の問題点を理解する上で確かな情報を提供しています。
 初めて知った熱効率の話では、電気になる分は3分の1で3分の2は付近の海水を7℃も上げる温廃水になり、毎秒毎秒、流れ出ているとありました。二つの原発で淀川とほぼ同じ水量です。その影響とは?
 何よりも重大なのは、放射能のゴミです。死の灰を無事化する技術なしに残されていく膨大な量! 普段の生活からは思いも及ばない真相の数々に光が当てられ、原発が安全かどうかの判断とこれからの選択に役立つ一冊になっていると思いました。
 著者は原子力の研究者として、40年にわたり、見抜いた危険を率直に語ってこられました。まずは、エネルギーの浪費を減らしていくことが不可欠と訴えておられます。私たちには目先にとらわれない広い視野が必要なのだと感じました。エネルギー中毒化した社会のしくみの中で、流されたり、ムダから目を逸らしたりしていないだろうかと、生活習慣をチェックするのは今ですよね。都会に原発がなぜ建てられないのかに着目しながら…。