ひこばえ通信
2011年1月号(第294号)

丹波会と(株)別院協同農場が合流
地域農業を支える新しい力に

松永了二((株)別院協同農場)

 15年前、よつ葉の物流拠点として亀岡市東別院の中山間地に別院物流センターが創設され、その後隣接して大北食品や別院食品、アロンのパン工場が建設され、更によつ葉の農産物企画・流通拠点としてよつば農産が誕生しました。
また、この地域には20年近く前から、よつ葉の地場野菜の生産出荷団体である「丹波会」もあります。しかしよつ葉の生産・物流拠点であるここ東別院町でも、農家の高齢化が進み休耕地、耕作放棄地が徐々に広がりつつあります。この足元の地域農業を何とか支えようと、一昨年6月地元農家の有志とよつば農産の呼びかけで別院谷の生産工場、ひこばえなどが発起人となり農業生産法人兜ハ院協同農場が設立されました。
 設立して間もなく私たちの思いは村々に広まり「休耕地を借りて欲しい」、「耕作放棄地を何とかして欲しい」など要望があちこちから寄せられ、あっという間に1町歩(約3千坪)ほどの耕作面積になりました。この地域にも予想を超えて高齢化の波が来ていました。発足したのが6月でしたので、大急ぎで大豆を作付けし、秋には会員向けの「味噌用大豆」や「別院納豆」として『ライフ』で企画され、完売することが出来ました。
 昨年はさらに耕作面積も増え2町歩近くにもなり、大豆や小麦、水稲、漬物用大根や白菜などにも挑戦しました。しかしながら猪・鹿などの獣害、二度に亘る豪雨などで大きな被害を受け、収量はがた減りでしたが、無農薬小麦の「別院ロールパン」や地場米としても新たに企画してもらうことができました。まだまだ技術的には未熟ですが、地域の農家の方々から「よつばさん」と親しく呼ばれるようになりいろいろ教えていただき助かっています。
 そして昨年11月、別院協同農場の第一期株主総会を前に、地元の野菜生産団体「丹波会」と合流することになりました。丹波会の会員約30名全員が株主となってくださり、別院協同農場は40名を超える農業生産法人となりました。丹波会のこれまで行なっていた集荷業務も引き継ぎ、地元農家の文字通り農業生産法人となった別院協同農場はいろいろ期待される2011年を迎えました。これまで丹波会が蓄積してきた村でのつながりを継承発展させ、地域農業を支えるひとつの柱となれるよう頑張りたいと思います。