ひこばえ通信
2010年12月号(第293号)

おたより掲示板
西谷文和氏の「イラク・アフガン最新取材報告」を聞いて

阿部陽子(京滋センター会員)

 西谷文和さんは、吹田市役所勤務の傍ら、湾岸戦争やイラク戦争で米軍が大量に使った「劣化ウラン弾」によると思われる被害の実態を取材し、日本からの人道支援の必要性を感じて2003年「イラクの子供を救う会」を設立し、寄せられた募金で現地の薬等を調達して届けています。2004年、退職してフリージャーナリストとして活動中で、時折「報道ステーション」に出演されます。私は仲間たちと、毎年帰国直後の西谷さんに「現地取材報告会」をしていただいていて、今年は5回目になりました。
 10月に訪れたアフガニスタンの避難民テントでは、厳しい寒さの中で暖を取るのが地面に置くコンロだけしかなく、子どもたちが火に近づき過ぎて火傷してしまうことが多いそうです。真冬も、靴がなく、裸足の子どもたちがたくさんいました。「劣化ウラン弾」の放射能で腫瘍ができたり、奇形で生まれた赤ちゃんの映像は正視できませんでした。
 最近のアメリカ軍は、アフガンで無人飛行機“プレデター”がとらえた映像を軍事衛星でアメリカ本土ラスベガス近郊の「クリーチ空軍基地」に送信し、センサーオペレーターが不審な人物と判断すると“リーパー”等無人戦闘機のスイッチを押して爆撃する「TVゲーム」のような戦闘になっていて、誤爆の可能性も高くなるとか。無人戦車や兵士ロボットも開発されているそうで、お金を注ぎ込めば、兵士を傷つけずに攻撃できるようになってきています。
 「チェンジ!!」を期待されて大統領になったオバマ氏ですが、選挙戦のための莫大な資金を「カリフォルニア大学」や「ゴールドマン・サックス社」「マイクロソフト社」が出したそうで、「軍・産・学協同体」の「戦争中毒国家アメリカ」は「テロと闘う大義ある戦争」を続けていかざるを得ないそうです。
 アフガンに来ている米軍兵士たちは、沖縄の基地からという人が多く、タリバンを捕える訓練を米軍兵士から受けているアフガン警察官の給料の半分は、日本の支援金から出ていると聞いて、私たちと無関係ではないと思いました。西谷さんのホームページは、http://www.nowiraq.com/blog/ です。