ひこばえ通信
2010年12月号(第293号)

くらしからの政治
高島美登里(長島の自然を守る会)
埋立は絶対に許さない!!
中国電力の強硬姿勢に拡がる抗議の声

 9月より中国電力は再三に亘り、埋立作業を開始する動きを見せています。1度目は9月6日未明、2度目はCOP10開催日前の10月15日に強行をはかりましたが、いずれも祝島を中心とする反対派の抗議で引き返しました。COP10を愚弄するかのような中国電力の対応は世界各国から集まった参加者の怒りを買い、本会議のNGO声明の中で「上関の悲劇的なこと」として取り上げられました。そして11月4日から今日現在(11月21日)まで3度目の攻防が24時間体制で続いています。表向きは説得行動と称してチャーター船上から呼びかけますが、これまで28年間、祝島の人たちを無視し続けた企業体質に変わりはなく、新たに海岸への立ち入りを禁止する妨害排除仮処分を申請するなど対抗姿勢はエスカレートしています。
 予断を許さない事態の中にあって、埋め立ての不当性を訴える世論の渦を巻き起こす取り組みも拡がっています。昨年から取り組んでいる「上関町の『原発建設計画中止!』を求める署名」は90万筆を越え、目標の100万まであと一歩です。WWFジャパンやタイNGOの抗議声明、写真家の広河隆一さんの呼びかけによる「上関原発建設中止を求めるジャーナリスト・言論文化人の会」の緊急声明など抗議の声が中国電力や許可権者である山口県に寄せられています。
 「長島の自然を守る会」も国際世論に訴えるため、2011年4月10日に国際シンポジウムを開催する準備を進めています。ウミスズメ類研究者として世界的な第一人者であるHarry R Carter氏、Darrell L Whitworth氏、米自然保護活動の古い歴史を持つオーデュポン協会からNils Warnock氏、アメリカ政府で海鳥保護の活動をしているKaren Reyna氏の海外パネリストに加え、日本のパネリストも綿貫豊氏、中村豊氏、飯田知彦氏、渡辺伸一氏といずれも海鳥研究の精鋭の方たちばかりです。また上関の生物多様性については加藤真氏、佐藤正典氏に登壇願うこととしています。こうした方たちが一堂に会するだけでも上関の生物多様性がいかに貴重であるかを如実に物語っています。このシンポジウムの成功に向けてぜひとも皆様方のご協力をお願いします。
 勝負はこれからです。地元祝島を中心にそれぞれの持ち場で総力を挙げて闘えば、必ずや道は開けると思います。皆さんの周りの方々に少しでも上関で起こっていることを伝えてください。