ひこばえ通信
2010年2月号(第283号)

野良仕事のひとりごと
少子化考察

新農業研究会 今井正一

 去年は私にとって記憶に残る年であった。ひとつはひょんなことから町内の会長になったことである。もうひとつは還暦を迎えたこと。
 町会長には市役所からの広報配布や行事への案内、寄付の要綱説明会、研修、町会の要請の受付等々、地域の行政委員としての仕事が舞い込む。そのほかにも学校への行事参加案内もある。入学式、卒業式、運動会、文化祭などである。
 そこで感じることは子どもの数の少なさである。小学校の新入生は22人。はて、当町会の子どもは何人いるのかな?と。私たち団塊と呼ばれた世代は100人くらいだから5分の1になった勘定。
 当町内の世帯数は130弱。高齢の一人世帯もあり、世帯当たりの平均は3人+αくらい。多い人は2世代、3世代、4世代が同居しているところで、9人。その中でも子どもがいる世帯は年々減少している。
 これは市レベルでも県でも同様の傾向である。つまり少子高齢化は今や国レベルの問題なのだ。これがなんで問題になるのか。端的にいえば働き手が少なくなり世話になる人が多くなるということであろう。言い換えると、税金を納める人が少なくなり給付を受ける人が多くなるということだ。
 社会が活力を保つためには世代間でバランスのとれた人口比率が望ましいだろう。それだけに出生率の低下は難題だ。昨年発足した鳩山内閣は子ども手当を少子化対策の柱としている。
 我が息子も「当てにしている」といっていたが、それだけで少子化対策の決め手になるとは思えない。結婚したくても出来ない事情があるだろうし、若い人たちの価値観の変化もある。
 最近は都市でも出生率が低下しているというが、特に生活の厳しい条件不利地域や農村地帯は高齢化率が高いようである。これを解決するには若い人たちに将来、希望を持てるビジョンをリーダーが示すことが大事だと思われるが…。
 それぞれ自身の問題として国民皆で知恵を出し、実行するよりほかない……?