ひこばえ通信
2008年9月号(第266号)

暮らしからの政治(49)
豊中市議会議員・木村 真

「すてっぷ」で起きていること

 阪急豊中駅直結、交通至便の地にある「すてっぷ」(とよなか男女共同参画推進センター)。この数年、すてっぷが激動に見舞われています。
 2000年秋、巨額の税金を投入して鳴り物入りでオープンしたすてっぷ。全国公募で選ばれた初代館長・三井マリ子さんは、北欧の女性運動に精通しており、国際色豊かな催しを次々と企画。市内はもちろん全国各地から参加者を得て、行政視察も多数訪れるなど、全国から注目される存在となりました。
 ところが、そんなすてっぷの存在を苦々しく見つめる人たちがいたのです。「男女平等などけしからん」「男は男らしく、女は女らしく」「男は家族のために命を懸けて働き、女は家を守ることこそ本分」…。そんなふうに考える人たちが、様々な形ですてっぷと三井館長に対する攻撃を始めました。“バックラッシュ”と呼ばれるそうした保守勢力の北摂地域における中心人物の一人が、北川元市会議員(昨年の選挙で落選)です。氏やその仲間による恫喝を受けた豊中市は、三井館長を守るどころか、ひそかに“三井外し”を画策し、2004年3月、三井さんを解雇(雇止め)してしまったのです。打ちのめされた三井さんですが、屈することなく、豊中市とすてっぷを運営する財団を相手に、解雇は不当であるとして裁判を起こし、現在も審理中です。
 そんなすてっぷに、今、降りかかっているのが、2フロアから成るすてっぷを1フロアに機能半減させるという仰天の計画。すてっぷと同じく、市の人権文化部が管轄する国際交流センターを移転させるというのです。市民みんなにこの乱暴な計画について知ってもらい、何とか市に計画を見直してもらおうと、有志による署名活動も始まりました。
 移転説明会での人権文化部長・吉田氏の話が、市職員たちの考え方を象徴しています。「市有施設なのだから、最終的な結論は市が決める」。彼の言う「市」とは、市役所であり市職員ではあっても、市民ではないのです。一体、これほどまでに市民をナメ切った話があるでしょうか!
 僕はこれからも、三井さん解雇事件について、またすてっぷの機能縮小について、市民の皆さんと連携して、議会内外でアピールして行くつもりです。