ひこばえ通信
2006年3月号(第236号)

リレー連載  Non! GMO・産地からの声 
第6回 私たちも栽培する時がくるのか!? 遺伝子組み換え大豆

佐藤あい子((有)新庄最上有機農業者協会・ネットワーク農縁)

一粒も入ってないっていつまで言える?

 みんなで、大豆の袋詰をしました。
 「やっぱり小ゃっこい粒が多いにぁあ」
 「磨きも選別も足りなくてお客さんに悪いにぁあ」
 「あんまり機械にかけると大豆には良くないし……」
(事実、豆に磨きをかけると、発芽能力落ちるのです)
 「洗ってもらえばきれいになるし、そのぶん少し余分に入れるっベ。味はいい筈だし」
 「遺伝子組み換え大豆なんぞ、一粒も入っていないぞ」
 半分ふざけて言ってしまってから、はっとしました。
 〈遺伝子組み換え大豆は、ほんとに一粒も入っていないと断言できるのか?〉
今、いま眼の前にあるこの大豆は多分大丈夫だ。今年の秋に収穫する大豆も多分、大丈夫でしょう。
 でも、来年は?
 再来年は?

知らないうちに飛んでくるかも

 今、国内で遺伝子組み換え大豆、遺伝子組み換え米、など続々と試験栽培が広がってきていると聞きます。反対する周辺住民との軋轢もはげしさをましてきているようです。一年一年、確実にその数は広がってくるように思えます。
 どこかの畑から、ふわふわと飛んで来た遺伝子組み換え大豆の花粉が、いつ、うちの大豆と交雑するか誰にもわかりません。そうなると私たちは知らないうちに遺伝子組み換え大豆を栽培してしまうことになります。

どうしてもイヤ!できることを模索

 それってめちゃめちゃ理不尽なことではありませんか。
 「遺伝子組み換え大豆なんか絶対に、植えないぞ!」
 「絶対に、食べないぞ!」
その強い決意と願望を誰に侵害する権利があるというのでしょう。
 国家だからですか?
 巨大企業だからですか?
 私は今、やり場のない憤懣と不安を抱えて私にできることはないのか一生懸命模索しています。

(リレー連載の4月号・5月号は漬物本舗・道長の石川豊久さんにお願いします)