ひこばえ通信
2006年3月号(第236号)

2/27 釜ヶ崎フィールドワークに参加
「国の世話になりたくない」ワケ

沢島澄子(日吉産直)

 去る2月25日風の冷たい月曜日、釜ヶ崎フィールドワークに参加しました。
 釜ヶ崎地区内を稲垣さん(釜ヶ崎炊き出しの会代表)に案内していただきました。炊き出しの会は、30年以上毎日2回の炊き出しをしています。11時の食事をもらうための人の列は、公園からはみ出してぐるっとその一画を囲んでいました。雑炊が大鍋に2つリヤカーで運ばれました。その日は、米と塩のみの雑炊。監視カメラが高い所から付近を見下ろしていました。公園の向いには1泊1400円(1ヶ月4万円)のビジネスホテル(通称ドヤ)が建っていました。1室の広さは恐らく2〜3畳位でしょうか。道すがら多くの犬を見かけました(友人曰く犬が優しい顔をしている)。

▲西成公園の団結小屋で藤井さんのお話を聞く
 少し離れた西成公園に移動後、そこで家を建てて暮らしている人達のお話を伺いました。藤井さんは、82歳というまぎれもない高齢者ですが、「体が動くうちは働いて、生活保護は受けたくない。戦時中は兵隊として満州、朝鮮、最後はシベリアに送られた。帰国してそのまま釜ヶ崎で暮らしている。兵役期間が7年に満たないという理由で軍人恩給は支給されない」とおっしゃっていました。自分の日常のすぐ傍らにこうした現実があり、その一面にだけでも触れることができました。差別を受け続けてきた人自身が自分を守ろうとすることから差別撤廃に動こうとするということは、非常に困難でまた尊いことなのではないかと思いました。

釜ヶ崎「炊き出し」への支援をお願いします。
郵便払込口座番号:00960-2-138279
加入者名:釜ヶ崎の炊き出しを支援する会