ひこばえ通信
2006年1月号(第234号)

大阪から よつ葉とともに
山豊・吉川秀雄

 1994年、米騒動が起きました。前年の記録的な冷夏による米不足のなかで、(株)ひこばえは外米を取り扱うのは主旨に反するとして、米の販売をストップさせました。
 こうした時代背景のなかで95年、松永了二さんを中心にして有機米研究会ができました。会の目的はよつ葉で扱っている有機米の生産者と栽培基準を確認するというものでしたが、よつ葉のオリジナル商品を開発しようという話になりました。初めてのことで、名前をつけること、デザイナー探しから原料の確保まで何回も話し合いをもちました。
 そして96年「ひなたぼっこ」の誕生です。よつ葉のオリジナル米ということと食味の良さで人気商品となりました。翌年「お米のおいしさは、単品では限界がある。いくつかの米を組み合わせることで、単品にはない味わいが生まれる。まずくなる組み合わせもありますが……」と山豊から話をさせていただいたところ「ひなたぼっこ」はよく売れているので、やってみたらどうだろうと、ほとんどの人が賛成してくださいました。

▲右から吉川さん、よつば農産の深谷さん・上山さん
 そこで専門委員会を作り、ブレンド米を食べる会を何回も持ちました。それがさらに専門化して12月9日、米部会がスタートしました。「あおぞら」「ひなたぼっこ」「そだちざかり」の名前が決まるまでが大変。デザインを決めて袋の制作、98年のライフ110号に何とか間に合いました。
 そのあとの産地まわりがまた大変でした。北海道・青森・山形・長野・滋賀・広島・熊本・長崎・鹿児島……。山豊は月水金は配達で抜けられないので、土日で集中的にスケジュールを組んでもらいました。よつ葉の側もみんな手弁当で仕事をやりくりしての参加でしたが、受け入れる方の生産者も、土曜・日曜に全員を集めるのは難しいことでした。よつ葉の新しい試みに、生産者も一生懸命でした。
 コシヒカリを作れば高く売れるのに、その土地で作りやすい米を作ってくださいという勝手なお願いをして回ったのです。「あおぞら」「ひなたぼっこ」「そだちざかり」と定着してきましたが、生産者の支持がなければできないことでした。今では、どちらの生産者とも腹をわって話せるようになりました。宮城・島根・岡山も加わり、いろいろな組み合わせができるようになりました。
 よつ葉のお米は安全でおいしいオリジナルブレンドですが、単品でおいしいものも欲しいという声も聞こえてきました。「コシヒカリ」「ひとめぼれ」が候補ですが、グリーンピュアクラブ(北海道)から、魚沼のようにおいしいと“おぼろづき”の提案がありました。低アミロースで、これが消費者のお口に合えば、北海道が新しい米どころになる予感がします。