ひこばえ通信
2005年8月号(第229号)

野良仕事のひとりごと 一粒の種
グリーンピュアクラブ  米村祐二

 7月になって北海道に真夏がやってきた。4月の雪解けが遅れてスタートダッシュがうまくいきませんでした。その後は6月まで旱魃がつづいて大豆や小豆は大きくなりません。7月上旬に久ぶりにまとまって雨があり、その後気温が上がって農作物も息を吹き返しました。7月の雨を持ってきてくださったのはよつば農産主催の産地交流ツアーの皆さんでした。毎年の夏の風物詩になった新しい出会いの始まりです。
 総勢11名の皆さんと私たちは『北の大地』米でしっかりと繋がっており、お会いした瞬間から友人としての心安さがあふれています。新篠津村でのウエルカムパーティーでは、まず自己紹介もなしにとりあえず乾杯、よく食べましたなあ、よく笑いました、よく語り合いました。いきなり3時間の宴でした。
 翌日は雨のために畑仕事は中止になりましたがお互いによく学びました。私たちもグリーンピュアクラブの歴史や、作物の栽培方法、それに託す思いを真剣にお話させていただきました。参加された皆さんからもたくさんの質問が出されました。特にお米の栽培などについてのお尋ねはとても嬉しいことでした。私たちの栽培技術は新篠津村をあげて研究してきたものです。その研究施設である「クリーン農業センター」を訪れたときの皆さんの勉強熱心なのには私たちが驚いたくらいです。
 私たちのような大規模専業農家はいつも低価格な輸入農産物の脅威にさらされています。水田を維持するための大規模な施設の維持や、気まぐれな自然環境のなかでの農業は気の休まることがありません。そうしたなかでよつば農産の「モノよりヒトにこだわります」という理念はとても勇気を与えてくれます。私たちは地域でも交流を大切にしています。出会いによって思いが伝わりお互いの心に「一粒の種」が播かれます。その種を大きく育てて生きたいと思います。
 この季節になると今までに参加された皆さんの顔が次々に浮かびます。日常生活は大変です。新篠津村でのふれあいが一服の癒しとなっていてくださればと願っています。どうか皆さんの「一粒の種」がおおきく成長されていますように。グリーンピュアクラブは夫婦ともども元気でやってまっせ!

〈追伸〉今年から豆腐でお世話になります別院食品の布野さん、あんたよく飲みましたなあ おいしいの作ってや。またおもいがけずに今回参加していただいた連載コラムの橋本さん、難儀なおっさんらしいとメンバーもビビッてましたがゆっくりお話できてとても楽しかったです。