ひこばえ通信
2004年12月号(第221号)

ぐるーぷ自己紹介
日本熊森協会 滋賀支部
《滋賀県大津市》



▲どんぐり運び(上)、
滋賀支部結成会(中)、
協会事務所にて(下)

 日本熊森協会は、12年前兵庫県の中学生の活動から始まった、熊や大型野生動物の棲む豊かな森を保全・復元する実践自然保護団体です。兵庫本部・京都支部に次いで先月11月28日に滋賀支部を結成。現在会員は全国に5000名、滋賀県は78名です。支部結成に先立ち、県庁各市町村へ「アンケート」実施・県主催の「森林づくりと費用負担に関する意見交換会」、「変えていこう! 森林づくりと私たちの関わり」、「滋賀県の生物多様性を考えるフォーラム」、「芦生原生林ツアー」などに参加しました。

どんぐり、ありがとう!

 今年の滋賀県でのツキノワグマ目撃情報は、122件(44月〜10月末現在)。捕獲15件(うち移動放獣12件、殺処分3件)。山に餌が無い状況で捕殺頭数はどんどん増えていきます。私たちは緊急に、町のどんぐり募集を呼びかけ、集まった約600キロのどんぐりを湖西・湖北・湖東の県境近くの奥山へ運びました。
 奥山の様子は想像以上に荒れていました。放置された人工林は薄暗く、骸骨のような林・土砂崩れを起こし倒れたヒノキ・台風被害による林道の崩壊…反対に横山岳のブナ林・朽木の天然スギの針広混交林はすばらしいものでした。
 どんぐりを集めて送って下さった方、どんぐり運びをして下さった山友会の方々に紙面をお借りしてお礼申し上げます。

農山村の活性化で熊との共生を

 県や市町村へ出向き、熊を殺さないで奥山放獣してもらうよう依頼したり、実際に農作物被害にあっている地元の方たちと話をする中でわかってきたこと。熊出没の背景には、林業の衰退・過疎化高齢化する農山村の窮状がありました。 県は「森林づくり条例」を制定し、森林環境税(県民一人当たり800円)で財源を確保しようとしています。私たち滋賀支部は、行政と協働して豊かな森林づくりのビジョンを明確にしていくこと・広葉樹の植栽、人工林の間伐・山やそこに住む人たちの暮らしに目を向けること・町の住民がもっと山に関心が持てるよう情報を発信することを目指して活動を続けます。幅広い方々の協力・応援をお願い致します。

(滋賀支部代表・村上美和子 TEL:090-2011-5530)