ひこばえ通信
2004年8月号(第217号)

5/29 賞味期限表示を考える
水原博子さん(日本消費者連盟)講演会

池田産直会員・大曽根いつよ

よつ葉さんからの講演会の案内を見て、消費者として全く知識がないので勉強したいと思い参加させていただきました。水原さんのお話をお聞きして、いろいろと考えさせられました。九七年に製造年月日の表示義務が廃止されたことについても無知でした。
ライフに賞味期限表示をするかどうかにつきましては、私はしなくてよいと思います。商品には製造年月日を是非表示していただきたいです。製造年月日がわかればいつまでに消費したらよいかの判断はできます。消費期限や賞味期限は特に必要とはしません。

食のゆがみの出発点  戦後の食糧政策

講演の中で特に興味があったのは、食料安保の原則のひとつに食糧自給率を取りあげておられたことです。製造年月日の問題からははずれてしまいますが、我々の食生活は戦後、米国の余剰小麦の消費国として日本が絶好の的となったことから大きく変わります。そしてパンによる学校給食がスタートしました。戦後の食料不足の時代には助かったのですが、その後も米に切りかえられることなく、米国の顔色をうかがい、日本の風土にあった稲作を減反してまで、小麦を輸入し続けているのです。その結果、日本はカロリーの四〇%しか自給できていないそうです。食糧難の北朝鮮でさえ、自給率は日本よりも高いのには驚きます。
牛乳や肉についてもそうですね。野菜の収穫が困難な寒冷地では皮下脂肪として牛乳や肉が必要とされてきましたが、気候風土の異なる日本人が同じように摂取すると生活習慣病も増えるはずです。ようやく肉食に警鐘を鳴らすべくBSE問題が浮上したのに、米国からの圧力で牛肉の輸入再開は時間の問題でしょう。
また、外食産業や家庭からの生ごみの量は、世界の飢餓で苦しんでいる人達を救える程なんですね。ごみにしながら輸入しているわけです。
しかし、若者に「安全な食品を…」なんて言っても、興味はないようです。手作りよりも手軽にコンビニで買うほうか安い。「夜になると五〇〇円のお弁当が二五〇円で変えるんですよ。だから次も日の分も買っておくのよ」何の疑問もなく、平気で言います。身体に悪い添加物まみれの物でもお構いなしです。そして将来に希望が持てないから、長生きしたいとは思わないというのです。今が良ければいい、と。でもこういう人に限って、大病をすると必死になって生きたいと思うようです。
若い人たちにこそ、いのちの源である食事をもっと大切にし、身体に良い物、危険な物を自分の舌や匂いなど五感で判断する力を取り戻して、自分の身体に自信を持って将来の希望につなげていっていただきたいと思います。