ひこばえ通信
2004年8月号(第217号)

北海道から 
まずは、土づくりから

中西農園・中西康二

 当農園は北海道の東に位置し、オホーツク海を目前にした農業地帯にあります。「食糧基地」とお上が言う、ここ訓子府町(クンネップはアイヌ語で「黒い所」という意味。湿地が多く、小川の水が黒いところからきているようです)で、有機農業に出合い、よつ葉と出会い、二十数年がたちました。
 野菜作りの中で、新技術の農業よりも古い時代(昭和三十年頃)の農業にあこがれ、化学性肥料・農薬に頼らない野菜を作ってきました。まずは、土を作ること、一次産業の副産物の相互利用です。海から漁粕、山から炭、水田から米ヌカ、畑から麦ワラ・野菜残渣物などボカシ(有機物を発酵させて肥料にしたもの)の材料を土に与えることによって、いろいろな微生物菌が繁殖しています。

子どものように育てた野菜 まもなくお届けします

 夏の時期、野菜植え付け後は毎日が観察です。生長していく姿は、子どもと一緒です。今は健康な時も薬を使うようになってしまいましたが、果たしてそれでいいのか。そんなふうに、子どもを観るように、野菜も観ることが、実におもしろいです。
 いろいろな出会いの中、二十数年間で思想や感性が少しずつ変わり、おいしい野菜は会員自身が知っている、と思うようになりました。(口に出さずとも)
 クレームがあったりしても、生産・流通・消費が同じ立場で理解し合えるような付き合いになりたいと思います。
 北海道から野菜が届く時期になりますが、出荷する野菜には想いが入っていますので、上手に料理していただき、感謝の気持で食卓を囲んでください。