ひこばえ通信
2004年8月号(第217号)

5/22,29 京都養鶏見学会
子どもたちの質問を通して

京都養鶏生産組合・西田敏

 初夏の緑の中、私共の養鶏場の一日見学会が開かれ、多くの会員の方々に卵の生産現場をご覧いただきました。
また、生まれたばかりのかわいいひよこや、元気に育ったもみじ、さくら鶏、烏骨鶏、めずらしい青色の卵を産む鶏、ヤギの親子とも触れ合っていただきました。

おいしい卵 よい卵とは?

GPセンター(鶏が産んだ卵を洗浄し包装を自動で行う所)を案内させていただいたさいには、子どもたちからのするどい質問に生産者として大変感心させられました。

(1)「よい卵やおいしい卵はどう違うの?」
(2)「新しい卵はどこでわかるの?」
(3)「大きい卵と小さい卵、どちらがおいしいの?」

 これらの質問は大切なことで、また大変難しい質問です。子どもだけではなく、大人が卵についてまず関心を示すのもこのあたりではないでしょうか? 卵を割ってみれば一目瞭然ですが、外からは全くわかりません。質問をした子どもは、たぶん割らずに卵の中身がわからないかと質問したはずです。
 そこで私は鶏舎より産みたての卵を持ってきて、子どもたちに握らせてあげました。「うわ、暖かい!」と驚きの声をあげて、不思議そうに卵のぬくもりを感じていました。多分産みたての卵の感触は初めてだったのでしょう。卵は鶏が産んだ直後は暖かいものなのです。
産みたてのきれいなだ円型の卵、卵黄が山吹色で丸く盛り上がり、濃厚卵白がたっぷりあるものが新しくてよい卵です。また、卵の大きさに関係なく卵黄の大きさはほぼ同じで白身の量が変わりますので、小玉の方が生で食べるとこくがあるのです。料理の目的や好みに合わせて選ぶようにすればいいでしょう。


GPセンターで

割ってみるまで わからないからこそ

生産者自身はいい卵や新しい卵を知っていても、消費者は割ってみるまでわかりません。だからこそ私たち生産する者がほんとうに良いものを提供していく必要があり、また私たちの心と顔がほんとうの意味で見える関係が必要であると改めて痛感させられました。
今回、見学会を通して直接感じてもらえたことや、私たちが感じたことがたくさんあり、ほんとうに有意義な一日となりました。これからも見学会をもっと行い、直接皆さんとふれあって信頼できる関係を築いていきたいです。