ひこばえ通信
2004年5月号(第214号)

ぐるーぷ自己紹介
コト★古都
《京都市左京区》

日本のODAを問う!
 こんにちは。コトパン・サポーターズ京都(コト★古都)です。コトパンジャン・ダムの問題を多くの人に知ってもらい、現在進行中の裁判を支援することを目的とする京都を中心とした集まりです。勉強会や講演会の企画、裁判傍聴や広報(街頭)活動などを中心に行っています。

コトパンジャン・ダムをご存知ですか?

 コトパンジャン・ダムがあるのは、インドネシアのスマトラ島。このダムは、日本からのODA(オーディーエー:政府開発援助)で作られました。しかし建設費約三一二億円をかけて作られたこのダムは、住民にとって「援助」どころではなく「悲劇」の幕開けだったのです。
このダムは平野を流れる大きな川の合流地点に作られました。そのため、琵琶湖の五分の一にも及ぶ広大な土地が沈みました。これによって二万三千人の住民たちは故郷を奪われ、野生動物たちも死んでしまいました。移住地には約束された畑も用意されておらず、飲料水にも事欠く日々。子どもたちは学校に行けなくなり、母親は小さな子を家において出稼ぎに行きます。身を売ったお金を届ける娘さんがいます。過労や心労で亡くなる方、離婚される方も後を断ちません。

「援助」は名ばかり利権のためのダム建設

以前は、贅沢でなくても豊かで優しい生活がありました。伝統文化も以前の暮らしも日本の「援助」ダムによって破壊されたのです。なぜ、こうなってしまったのか。それは日本のODAが現地の人を「援助」するものではなく、一部の人(政治家・官僚・企業)の利益になるものだからです。そうでなければ、彼らは水も飲めないような暮らしに貶められるはずはありません(しかしコトパンのことを日本政府は「援助のモデルケース」と宣伝!)。
政治家はコトパンジャン・ダムのように、「発展途上国」と呼ばれる国々で数限りない人々を不幸にして私腹を肥やしてきました。しかも日本はODAに年間一兆円ものお金を使っているにも関わらず法律がありません。現地の人たちの声も、海を越えるのは困難でした。

原告数八三九六人史上初のODA裁判

 しかし、コトパンジャンの住民たちは日本との繋がりをつくることが出来ました。こうして二〇〇二年九月、住民たちは東京地裁に日本政府(外務省)・JBIC(国際協力銀行)・JICA(国際協力機構:青年海外協力隊もココ)・東電設計(株)の四社を訴えました。
原告数は八三九六人。二〇〇四年五月現在、裁判は第七回口頭弁論まで進んでいます。この事例は氷山の一角です。ODAが「開発」のみならず、軍事資金に転用されていることも多々あります。だからこそ、この裁判は日本の「援助」によって幸せを奪われた数えきれない人の声を代弁しているのです。

無関心ではいられない税金の使われ方

私たちの税金や郵便貯金、年金(!)がODAとなって人々を不幸にしている。日々の生活からODAというものは馴染みのないもののように感じられるやもしれません。しかし日本に住む私たちが政府に声をあげていかないことには、現地の悲惨な暮らしは続きます。残念なことに、毎日の何気ない生活がこの悲劇を引き起こしているのです。問題解決の第一歩は、問題を知ることです。無自覚の裏に、世界の人々を踏みつけにしている歴史と現状があります。どうぞ、この問題に関心を持ってください。国に払ったお金が、どのような暴力を引き起こしているのか。ご協力お願いします。

(「コト★古都」稲荷明古)


▲よつ葉のフェスティバルでODA問題について訴える稲荷さん

♪コトパンジャン・ダム被害者住民を支援する会
http://www.kotopan.jp/
♪コトパン・サポーターズ京都(コト★古都)
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ka1484zu/index.html

「コト★古都」はメーリングリストを情報媒体としたゆるやかな集まりです。
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稲荷明古方「コト★古都」

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