ひこばえ通信
2004年2月号(第211号)

原発反対の署名活動にご協力ください
つぶそう上関原発建設計画

 一九七〇年。すでに三〇余年の歳月が経っていますが、大阪万博の年でした。そして、それを盛り上げる事業のひとつが原子の灯でした。福井県敦賀市に建設された原子力発電所から送電された電気が日本初点灯されたされたというわけです。
 それからというもの、沖縄電力をのぞく八つの電力会社は各地に原子力発電所を建設しだしました。一体、いま何機の原子炉が運転されているのか、サッと思い出せないほどに、数多くの原子力発電所を立地させました。まさに日本は、原子力発電所大国になったわけです。

風化させてはならないチェルノブイリの記憶

 しかし、こういう国のエネルギー政策に大きな衝撃をあたえたのが旧ソ連のチェルノブイリ原発大爆発でした。
 「科学のすばらしさ!」「安全な原子力!」と信じていた多くの人たちも、おや何かおかしいんでは……と気付かされました。そればかりでなく、チェルノブイリで漏れ出した放射能は日本列島にも舞い降りました。そして、身に戦慄がよぎりました。
 わたしたち関西よつ葉連絡会では、京都大学の若手研究者の協力をえて、牛乳の汚染値を測り、その事実を隠すのでなく、会員さんに公表しました。ひとたび事故が起これば、どういう状況になるかをお互い知り合い、「あってはならないことが起きた」のだということを、心に焼き付けたかったからです。

芦浜の白紙撤回に続き昨年には珠洲・巻も

 日本に何十機とある原子炉は、それだけチェルノブイリ級事故発生の確率を上げています。またそこから排出される廃棄物は、処理の方法が未確立。原発は「トイレのないマンション」とはよく言ったものです。
 考えるだに難題だらけの原子力発電所。わたしたちは、とりあえず日本にある原発の廃炉化を望んでいます。さらに新規立地計画の白紙化も望んできました。
一部、わたしたちの望みが、数年前にかなえられました。ご記憶の方もおありでしょうが、中部電力が三重県の芦浜に計画していた原発が白紙撤回されました。芦浜の地元・紀勢町錦の漁師が加工する干物を味わいながら、原発反対住民を支援してきた甲斐がありました。
 すると昨年には、石川県の珠洲原発計画と新潟県の巻原発計画が白紙撤回されました。
 電力会社にそう決意させた背景には、電力の自由化、消費の低迷、近未来の人口減、多大な原発建設初期投資、放射性廃棄物処理の未確立などが考えられますが、何と言っても二〇年、三〇年と微力でありながらもコツコツと粘り強く地元では反対してきた住民の運動が決め手でした。

上関町民の会の署名活動にご協力を

 新規立地計画に反対して、二十数年頑張って来ている漁師たちが山口県にも暮らしています。山口県熊毛郡上関町の人たちです。「原発に反対する上関町民の会」という団体名で、中国電力に立ちはだかっています。
 わたしたちは、彼らにもエールを送りたいと考えます。現在、彼らは「神社庁は氏子の願いを受け止め、実現してやってください」という題名の署名活動を展開しています。一見すると「おやっ!?」となる題名。実は炉心予定地に神社の境内地があり、宮司さんは反原発の立場から中国電力の買収を拒んでいました。中国電力は、神社庁に手をまわしてその宮司さんを解任してしまったのです。
 さて、この署名活動にご協力いただけるようでしたら、関西よつ葉連絡会にお問い合わせください。署名用紙と趣意書をお送りします。

(星野建士)

※上関原発反対運動の詳細は祝島漁協ホームページ(http://www5d.biglobe.ne.jp/~jf-iwai/)でご覧ください。

(参照)ストップ!上関原発! http://stop-kaminoseki.net/