
西田さん親子 |
5月22日、配達の職員などよつ葉のスタッフ10名でくまもと有機の会のさつまいも生産者、西田さんの畑に援農に行ってきました。西田さんは震源地に近い益城町に住んでおられて、自宅がある集落はほぼ全世帯が全壊。お父さん夫婦は畑の農機具小屋で、息子さん夫婦は約30km離れた奥様の実家で寝泊まりされています。
さつまいもは、毎年5月の連休明け頃から苗付けをします。西田さんのところでは、さつまいもの苗を毎年継いでいって苗付けの準備をするのですが、地震の影響で水の確保が難しく、生育が悪くて作業が遅れている状況でした。
そこで今回は急遽、他所から1万本の苗を送ってもらい、皆で苗付けをしたのです。
1万本といっても面積にすると30a 弱、毎年5ha の畑でさつまいもを栽培する西田さんにとっては1割にも満たない面積で、作業的には午前中もかからない内に終わってしまいました。それでも、関西から駆けつけたことに喜んでくださったようで、午後からはくまもと有機の会の田中さんが、町内の生産者を何軒か案内してくださり、激震地の被災状況を見学することができました。
やはりテレビや新聞を通して見るのと、実際に現地で間近に見て、直接話を聞くのとでは大違い。改めて地震の恐ろしさ、被害の大きさを実感。また、益城町や周辺では、地割れなどのために田んぼに水を引くことができず、今年の田植えは諦めたところが多いそうで、被害や影響はまだまだ尾を引いて続いていくことになります。
よつ葉としては、これからも現地の生産者と連絡を取り合って、できる支援を続けていきたいと思います。(ひこばえ 福井)